みかんと雑柑、菜園で採れた野菜など、身近な食材を使ったレシピを紹介します。 和歌山県下津町 鈴木農園
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奈良漬
ほんとの奈良漬は瓜で作るのが基本。
でも、我が家の奈良漬は大きく育ったきゅうりを使います。
作り始めてもう10年以上。
これも今まで培ってきた経験と感覚で仕上げていきます。
とても手間のかかる漬物ですが(完成までなんと半年!)、
「作るのが楽しみ」が祖母の口癖です。

材料
 きゅうり
 酒かす 砂糖
 焼酎(25度 みりん
★味付け、具材、量は好みに合わせて調節して下さい。
使用前、使用後写真 [作業一日目]

きゅうりを洗い、しっかり水気を拭き取ってから、
たっぷりの塩を全体にこすり付けて約半月寝かせます。
きゅうりの中の水分をしっかり外に出すために行う作業。

写真の手前が畑で採ったばかりのもの。
そして奥側が半月寝かせたもの。
すっかり水分を塩に吸われて、しなびているのがよくわかります。
[作業2日目]
漬物に水気は禁物!

@きゅうりから出た塩水で表面の
塩を洗い流し、乾いたふきんで
表面の水気を拭き取ります。
これくらいかな? A漬け込むための
ぬか作り。
適量の酒かすと焼酎を
混ぜ合わせて作ります。
祖母いわく、
「べちゃべちゃになるまで
混ぜ合わせる。」
これが配分の目安の
ようです(^^;;


均等に並べて

B混ぜ合わせた酒かすをきゅうりに
からませてから、
桶にまんべんなく並べていきます。
きゅうり、酒かす、きゅうり…と
層になるように。


ぺたぺた、ぺたぺた。
C最後はしっかり蓋をするように。


これでひと段落。
D上から重石をして
半月日陰で寝かせます。
[作業3日目]・・・2日目から20日寝かせました。
@行う作業は前回とほとんど同じです。
まずは桶の中からきゅうりを取り出し、乾いた布で酒かすを丁寧にふき取っていきます。
桶の中の酒かすもきれいに取り除きます。
「これが一番大変よ。」と祖母。
水気が入らないように、新聞紙や乾いた布だけを使って綺麗にしていきます。





ふう、暑くなってきたよ

Bしっかり敷き詰めて、
まずはきゅうりの層。
液と固形が絡むまでしっかりこねこね。

Aあとは前回と同じ。酒かすと焼酎を
合わせてしっかり混ぜ合わせます。

こんなもんかな。

Bまずは樽の底へ塗って土台作り。
酒の香りがなければ子供の泥んこ
遊びに見間違う様子です(^^;;
今回だけで使った酒かすの量は約3kg

B次は酒かすの層。


平らに敷き詰めるのがコツ

Cまた敷き詰めて…の繰り返し。
最後に酒かすで閉じて、重石を
して、再び半月寝かせます。
[作業4日目]・・・3日目から20日寝かせました。
することは前回とまったく同じ。
単純な工程ですが、とっても手間がかかる奈良漬。気長にまいりましょう。
今年の奈良漬の完成はみかんの収穫の頃。
続きは順次更新していきます。
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