和歌山県下津町 鈴木農園   みかんの産地直送販売、適度な酸味のある昔懐かしい味をお届けします。
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2018年 台風7号(2018年西日本豪雨)による被害とその後
地滑りと谷が崩れた園地
線状降水帯がもたらすもの
 

一時間に50ミリ以上の雨が3時間ほど続きました。
日頃水の流れていない谷に想定以上の水があふれたのでしょう。
谷に面した通路の石垣は崩れ、
段々畑は4段一緒に12メートルほどにわたり
1メートルほど、下にずれました。

谷の復旧、モノラックの復旧、かん水設備の復旧、次の雨への備えは?
色々な問題が山積みです。

次の雨への備え 
 
  

今、最低限やっておく必要のあること、
それは2次被害を防ぐこと。
流れた土や石が堆積し浅くなった谷を、ある程度水が流れる
状態に戻すこと、隣の畑の農家と協力し最低限の仕事です。

    

畑の更なる崩落を防ぐためには、
まず生えている草を刈り、畑の様子の確認です。
大きな段差が出来ているところにはブルーシートを。
地面にひび割れが出来ているところは土で埋め、
次の水が侵入しないように、後は草が生えれば根が雨から守ってくれる事でしょう。

モノラック・電柵の復旧 

元々は写真からは想像できませんが、
モノラックのレールが左端にあり、真ん中に幅50センチほどの石の階段、
そして右端にイノシシ対策用の電気柵がありました。

現在は石垣が崩れ道が無くなり、モノラックの支柱が中に浮き、
電気柵は川の中へ。

この畑は11月には早生みかんの収穫が始まります。
本当はそれまでに復旧したい所ですが他の畑でも
大きな被害が出ているため、どこまで対応できるのか、
通常のみかんの作業とバランスをとっていけるのか、
先行きの見えない状態が続いています。

かん水設備の復旧 
   

夏の暑さが続くと、樹を維持するために水が必要になります。
その為のパイプの配管が畑中に張り巡らせられています。
今回の雨で、目に見えるだけでも沢山の被害が出ています。
川を渡る配管は崩れた畑や土砂に流され、
見るも無残、みかんの樹を守るためにも修理が必要です。

この場所は仮にですが無事復旧しました。
しかし、水を飛ばしてみないと状況の分からないところも沢山あり、
こつこつ一つずつ時間を掛けて直していくことになりそうです。
谷の復旧
         
水の力の恐ろしさを改めて感じます。
両サイドの石垣が十数メートルにわたり、崩落。
畑の土もえぐれています。呆然と立ち尽くすのみです。
この先どうなるのか、何が出来るのか、今は考えられません。
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